人形制作会議 第26回
参加メンバー
6名。
1号

それでは今回は、胴部、だ。頭部の難易度も高いが、胴部もそれ以上に難しい。開発にも試行錯誤をくり返した。
2号

どのへんが、難しかったですか。それを、どうぞ。
1号

うむ。わかりやすく簡潔にいうと、二つの袋状のものを合体させること、だな。手縫いだけはしたくなかったので、なんとか縫い方、縫い合わせる箇所の順番を工夫することで、最初から最後までミシンで縫えるようにした。

3号

途中で、背中をファスナーにしたことについては?
1号

──あ、そうだ。今回は、背中ファスナーを最初から想定して縫ったので、かなり縫いやすくなっていたんだ。
お尻の部分もギリギリまで縫わないようにしたというか、脚を開いた時に腰から開くように──とのことで、そうしたんだけど、これもそうすることで、まあ縫いやすく、いい感じになった。

5号 うさぎ

私たちもいつか、いい感じにするのか?
1号

そうだな、おまえたち5号と6号は、鎖骨の部分も直したい。じつはちょっと変だから。
5号 うさぎ

な、なにーッ! いままでだましていたのか! 許さぬぞー!
6号 アリス

うさぎちゃん、鎖骨よりキャラが変。そんなことより私たちは一度、顔を崩されてから、まだちゃんと直してもらってない。そこを怒らないと。
1号

まあまあまあ、そのうちそのうち、ちゃんと直すから。──そうだ、洗濯もしたいしな。

4号

胴部もハトメを打ってから洗濯をする。
1号

うむ。まあ、正確にいうと洗濯というより水洗いだな。これからやるべきことをいうと、タグに文字縫いをしてブランド名と制作年を入れて、それからハトメを打って、水洗いをしチャコペンなどの汚れを落とす。水洗いすることで生地が引き締まる! はずだ。
5号 うさぎ

それが終わったら、またわた詰めするのか。あれ、けっこう大変なんだよね。

6号 アリス

そのまえに骨格を作るんじゃなかったっけ? テクテクの出番だよ。
5号 うさぎ

じゃあまあ、しょうがないなぁ。私がいないと完成しないから。
4号

次回は、骨格作りとわた詰め。
まとめ
胴部はイメージとして二つの袋状のものを縫い合わせる感じ。ミシンのみで縫うことができるようにするためには縫う順番を工夫する必要がある。出来上がったら水洗いをしてチャコペンなどの汚れを落とす。