人形制作会議 第25回
参加メンバー
6名。
1号

はじめに言っておこう。頭と胴以外の、頸部、腕部、脚部、は基本的に2枚の生地を貼り合わせる感じだから、簡単である。ちなみに、頸部とは、首の部分のことである。
3号

たしか、縫う箇所の順番があって、それが難しいとか言ってなかったっけ?
1号

うーん、まあそうだね。とくに頸部は、ファスナーとフックの位置関係から、縫いにくい部分がある。そこは気をつけないといけない。あとは、なんとかなるかな。

2号

画像のは、首の部分の完成品を裏返して撮影したものじゃない? 今回も参考にならない画像──。
5号 うさぎ

なんだ、また1号がやらかしたか。しょうがないなー。
1号

──いやいや。何をどう撮るべきかわかってきたから、いいんだぞ。縫いながらの撮影をしても、それこそしょうがないからな。

6号 アリス

腕の部分? 手のひらのダーツ部分が難しそう。
1号

うむ。台本通りのセリフ、ありがとう。説明しておくと、ダーツというのは、つまみ縫い、ともいうらしい。立体的に仕上げるためのものだが、三箇所を重ねて曲線っぽくしているので、ちょっと感覚的で、これも縫いにくい。想定通りきれいに縫えないかもしれないが、そこは勘弁してもらいたい。
3号

感覚的というのならそれは、アート、だね。

2号

脚部も、つま先が難しいんじゃなかったけ?
1号

まあ、そうだね。指は、手にしろ、足にしろ、ひっくり返すので切り込みを入れないと突っ張ってしまう。たぶんこれは、わかる人にはわかると思うけど、いまはそういう難しい部分があるとだけ言っておこう。詳しい話は「人形制作」としてまとめたときに。

5号 うさぎ

やっと出来てきたか。骨を入れたら、テクテクしないとな。
1号

その儀式はまだ早いぞ。これから最大の難関である、胴部、を縫わなくてはならない。──いや、じつは、もう縫い終わっているが、これがシメノンドールを作るうえでいちばんの醍醐味といえるだろう。では4号。
4号

次回は、胴部。
まとめ
頸部、腕部、脚部は、2枚の生地を重ねて縫い合わせる感じのもの。しかし縫う順番に留意しなければならない。また指は曲線もあるため、慎重に縫わなければならない。