人形制作会議 第9回
参加メンバー
6名。
1号

まず最初に、縫い合わせたものの、呼び名を決めておこう。──では、綿などを詰める前段階の袋状のものを、人形袋、ということにする!
2号

人形袋? なんだかあんまりピンとこないけど……
3号

ピンとこないねえ。ようは綿を詰め込む人形の袋ってことかな?
1号

というか、ほかに言いようがないだろ? ま、だから、とりあえず、そういうことで。
5号 うさぎ

というか、なにそれ? なんか写真とかないの?
1号

あ、そっか、今回も4号だけだったな。──うむ。人形袋というのは、7つのパーツに分かれた、人形を構成するための袋状のものである! では4号。説明を。

4号

左から、頭部、頸部、胴体、右腕、左腕、右脚、左脚。
1号

──ということだ。これらが人形袋だ。これこそ金の源、じゃなかった、人形の源だ。
5号 うさぎ

あ、なんだ、あれか。わたし頭の部分に綿を入れたことあるよ。ここからだとよく見えないから触ってくる。

1号

ちなみに、縫製が済んだあと、かならず水洗いをする。きほん衣類の場合は生地が縮んでしまうので先に水通しをするのだが、人形袋はこうして縫い終わって完成してからだ。
6号 アリス

どういうこと? 出来上がったのを、わざと縮めているっていうこと?
2号

どうせ生地のままの水通しが面倒くさいからってことじゃないの?
1号

どうせとかいうな。まあたしかに面倒くさいが、縫い終わってから全体的にきゅっと引き締めるのもいいだろう。そこに微妙な個性が生まれてくるし。
ま、でもいちばんは、チャコペンの跡を消したり、仮止め糊の汚れを取ったり、もちろん手垢などの、縫製時についた汚れを洗い流すのが目的、かな。
ようするに、清潔になる!

3号

じゃ今回は、人形袋の縫製と洗濯が終わったっていう報告かな?
1号

そういうこと。で、次回は、骨格入れ! では最後に、ワイヤーを包む〝骨袋〟と、ワイヤーと綿を同時に詰める〝芯袋〟を以下の画像で紹介しておこう。

まとめ
組み立て式の人形シメノンドールには7つのパーツがある。頭部、頸部、胴体、左腕、右腕、左脚、右脚。