人形制作会議(第6回)
参加メンバー
6名。
1号
今回は、とても重大な発表がある! ——のである!
2号
サイトの一斉更新(?)が1か月以上も遅れている言い訳とか?
3号
それはいつものことで、もしそれならさして重大なことではないのでは?
1号
うーん、あ、いや。たしかにサイトの更新が遅れている理由でもある。が、しかし! タイトルで予想がついてしまっているのでもう言ってしまうが、そう! シメノンドールの新しい頭部が開発された!
頭部すなわちヘッドが、画期的かつ最終的な進化を遂げたのであった! パチパチパチ!
1号
前回のものからもう一つ新たにつくり、二つの頭部を並べてある。が、すでにどちらも新・頭部である。
2号
いちおう聞くけど、今までのと、なにが違うの?
1号
ずばり! ワイヤー骨格が入った! まあね、以前は、頭部には骨格は必要ないと思っていたんだよ。きほん抱き枕だし、たとえば踏みつけると変形しまうようなヤワな作りだと、シメノンドールの理念に反する、と。
3号
その理念を曲げてまで、ワイヤー骨格を入れたと?
1号
いやいやいや。それが違うんだ。踏みつけるとたしかに変形するけど、すぐに戻せるし、その骨格も#18の軟らかいワイヤーだから、綿のクッションレベルで、なんていうか、あってないようなものなんだ。
2号
あってないようなもの? それにどんな意味があるの?
1号
ちょっと説明は難しいけど、部分的に固定ができる。ほら、まえにさ、口元対策で、形状保持ワイヤーを入れるつもりって話したろ。
だけどマスク用のやつだと、ぜんぜん役に立たないのがわかったから、指の骨格にも使っている#18のワイヤーを入れてみたんだ。すると、これがなんとゆーか、とてもよかった。
なのでついでにアゴのライン、顔の輪郭に当たる部分にも、この#18を入れてみた。(じつは前回の人形制作会議「布製人形の頭部」の撮影時点でワイヤーは入っていた。)
4号
1号が潰せといったから潰した。
5号 うさぎ
私は横から潰して縦に伸ばせーと言われたんだっけ。
1号
うむ。で、あのように横長と縦長の頭部にもすることができるわけ。あれらはワイヤーの力で固定されているんだよ。もちろん気に入らないなら簡単に調節できる。ま、これがいい。
2号
ふ〜ん。それが重大な発表ってこと。
1号
いや、それだけじゃない。この頭部を完成させるために、試作として、われわれの頭部にもワイヤー骨格を入れた。
サイト的にはむしろこれがかなり重大なことだ。そのせいで顔がこれまでとは微妙に変わっている。というか、まだ定まっていない。
いや、そうじゃないな。7号から18号を除くみんなのを一斉にやったから、数が多く、いまだ一個一個の顔がおざなり状態のままだ。
5号 うさぎ
あ、思い出した。私のにもワイヤーが入っているっていうから、試しに自分の顔を潰してみたんだった。
6号 アリス
ショックを受けて叫んでるみたい。
4号
うさぎが馬になった。
1号
うむ。近くで見ると馬面になっていたな。
5号 うさぎ
じゃ、馬に変身すると足が速くなるってことにしよう。
3号
そういえば、4コマで、2号の顔がシュッとした小顔になっているのがあったね。1号も輪郭がやや丸くなってたかな。
1号
ああー、あれはちょっとテキトーすぎたかな。じつは円卓ブログで「布製人形の頭部」をやる前からいろいろ試してたんだ。みんなのを。
女性のはアゴを小さくするみたいな感覚でやっていたから、なんていうか、印象が変わってしまった。これから少しずつ直していくっていうか調節していくよ。
2号
4コマ「新しい人形制作は?」のとこね。
3号
ああ、そうだね、あれだ。
4号
誰? と思った。
5号 うさぎ
あ、これは、うまい棒を食べさせたやつだ。
6号 アリス
袋のままだよ。
1号
うまい棒とわかるようにするために袋のままなんだ。これはワイヤーを入れたことで口元がしっかりし、いろんなものが咥えられるっていう証明だ。これも画期的。
2号
うまい棒を咥えられることが?
4号
私はシャープペンを横にして咥えさせた。
1号
うん。それも口元がしっかりしたおかげだ。ワイヤーを入れる前は、綿の詰め方のみに依存していたから、いろいろと苦労した。でも今はそんなことから解放された気がする。
では次回さらに新ヘッドの特典について話すとしよう。
まとめ
布製ヘッドにワイヤー骨格を入れたことで、劇的に進化した。