人形制作会議(第5回)
参加メンバー
6名。
1号
さて、では、人形制作、頭部の後半である。
2号
掲げているけど、完成したの?
5号 うさぎ
そうだよ、私が完成させたようなもんだよ。
6号 アリス
ほんとに?
1号
いや、綿詰めが終わっただけ。いちおう頭部について説明しておくと、頭部の下部、つまり首を突き刺す部分に、穴が空いている。その入り口部分の大きさは、直径9センチちょっとのスープボトルにぎりぎり被せることができた。
——ああ、でも、安定させるのに大事なのは、芯となる首の長さかな。
3号
上の緑色のがスープボトル?
1号
うん。安定させるには最低でもあのぐらいの長さが必要だけど、あれだと首がないに等しい。
ちょうどダイソーで購入したウェットティッシュの容器もスープボトルと直径が同じくらいだったので被せてみたところ、やっぱりきつきつで、もう少し余裕がほしいか。ま、だから、直径8センチ以下がいいかな。
で、黒いのはマグボトル。直径6センチで、高さ(縦の長さ)は25センチくらい。こっちは限界まで突き刺してて、見えている部分があるから、それが参考になるかな?
2号
なんの参考?
3号
1号はシメノンドール以外の等身大人形にも代用できるよう考えているんだよ。
1号
まあ一応ね。将来的に作りたくなる人が増えるように、ね。
——あ、それから、太さには限界があるけど、細いぶんには、頭部にきつめに綿を詰めればいいから、よっぽど極細ではないかぎり大丈夫だよ。
4号
あれは私が活躍した。
5号 うさぎ
ちょっとじゃん。
1号
ええっと、4号がやっているのは、パーツへの綿入れ。鼻や上下の唇、両耳のね。綿の量はちょっとだけど、これも綿が出てこないようにするのにコツのいる、難易度の高い作業だ。
それができたら、マジックテープで留めれるようになっているから、ヘッドに取り付ける。
6号 アリス
けっきょくうさぎちゃんが作ったみたいに掲げてる。
5号 うさぎ
そだよ。私がいちばん苦労したから。
1号
ま、綿詰めは意外と苦労するかな。おろそかにすると出来が悪くなるし。納得がいくまでやったほうがいい。
ちなみに、おでこと後頭部がやや膨らんでいるのはウィッグが引っかかりやすいようにだけど、このへんも綿の詰め方でなんとでもなる。
だから単純に頭の形をよくするために型紙を修正するかどうかは迷い中。
2号
これで頭部は完成?
1号
と、思いきや。今回の頭部制作は新しい頭部開発への布石だった。詳しくは次回——。
まとめ
シメノンドールの布製ヘッドは、他の等身大人形にも代用できる可能性がある。