仮面人形#シメノンドール(第6話)
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1号:あ、どうも。
1号:今回はね、0号について説明しようかな。
1号:見て—— 僕が初めて作った人形。つまりこれがしめのん0号。
1号:不要となった古いバスタオルを利用して作った〈タオル人形〉だよ。帽子や服はフェイスタオルで。
1号:ほら、ちゃんと足の指もあるよ。もちろん手の指もね。
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1号:ま、これを作った経緯は、いずれ話すとして……。
1号:人の形をしているというだけで、抱き心地がすごくいいんだ。
1号:うー、なんか癒される—— ほんとすごい。まあすこしタオルフェチかもだけど。
1号:ああ、ちょっと大きさがわからないか。
1号:じゃあ、僕がリアルサイズに戻って——と。
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1号:じゃーん。どうも。
1号:どれどれ。
1号:ちなみにこの僕は178センチくらい。
1号:よしよし、と。
1号:——で、こういうことなんじゃないかと思うんだ。この癒しは、親が幼子の面倒を見るようにと、
1号:神の与えた、至上の幸福感——。ま、ようは、抱くと脳内に幸せホルモンのセロトニンが分泌される。
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1号:でもペットやなんかもそうだけど、
1号:これが生き物相手だと、なかなか実感できない。
1号:いや、もちろん癒されているとは思うんだけど、気を遣ってフルで自覚できない。つまり——
1号:等身大の抱きしめ人形ならでは
1号:——ってことだよ。
1号:いつか確かめてみて。ほんとすごいから。